注文住宅のデメリット「入居までの期間が長い」

注文住宅のデメリット「入居までの期間が長い」

注文住宅を手に入れる場合のデメリットといえる点の一つが、入居までの期間が長いことです。
既に建物が存在する状況で販売されている分譲住宅に対し、注文住宅は何も無いところから始めることになるため、どうしても時間はかかってしまいます。
注文住宅に入居可能になるまでにかかる期間は、施工を依頼する業者や採用する工法などによって異なるものの、1年から2年程度が平均的といわれています。
イメージづくりや資金計画などの初期の準備に3ヶ月から4ヶ月程度、住宅を建設する土地や施工を依頼する業者を探すのに2ヶ月から3ヶ月程度、設計等の打ち合わせに入ってから着工までに2ヶ月から4ヶ月ほどかかり、建設工事は4ヶ月から6ヶ月程度かけて行われます。
好条件が揃えば短縮させることはできますが、それでも初期準備から入居可能になるまでには8ヶ月から10ヶ月ほどはかかります。
進学や就職、転勤などといったイベントにあわせて購入したい場合は、入居したい時期から逆算して準備を始めるタイミングを定める必要があるでしょう。

注文住宅を建てるなら土地があるとかなり有利

注文住宅は個人の好みやセンスが生かせ、他の住宅との差別化が図れる素晴らしい建築物です。
しかし、同じような住宅を建て、それを建売りで販売しているものを買うのよりは、大変高額となります。
それは、希望や好み通りの家ですから当然ですが、少しでも安く経済的な負担が将来に残らないように建てたいです。
その場合、親戚や親から土地を譲り受けていれば、かなり有利な状況になると考えます。
土地を譲り受けるには、贈与税という税金がかかりますが、そのことを考えても建物だけの費用ですむのですから、注文住宅が現実的なものになる可能性を高めることになります。
また、住宅を将来売却するときにも、建物の価値は減価償却度が高いですが宅地は安定した価値が確保できます。
将来のことをしっかり考えると、宅地の調達ができることが注文住宅への近道であると言わざるをえません。
設計は、数社に同じ内容で見積もってもらい、安い方を選択することが大切です。
ほとんど同じ内容で建てることができるのに、企業によって費用に大きな差がある場合があります。